(手前右から兵庫さん、魚住さん、谷口次長)
(右から谷口次長、魚住さん、兵庫さん、山本次長)
図1
2月7日(金曜日)朝日消防署管内において、心肺停止の男性に対し心肺蘇生法を実施し、呼吸・脈拍を回復させた消防協力者に新川地域消防組合消防長感謝状を贈呈しました。
※心肺蘇生法とは?
心肺蘇生法とは、胸を強く圧迫する「胸骨圧迫」と口から肺に息を吹き込む「人工呼吸」によって、止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける方法です。
脳は、心臓が止まると15 秒以内に意識がなくなり3~4分以上そのままの状態が続くと回復することが困難となります。心臓が止まっている間、心肺蘇生によって脳や心臓に血液を送り続けることがAED
の効果を高めるとともに、心臓の動きが戻った後に後遺症を残さないためにも重要です。命が助かる可能性は時間とともに減っていきますが、そばに居合わせた人が心肺蘇生を行った場合には、その減り方がずいぶんとゆっくりになります(図2)。このことからもわかるように、傷病者の命を救うためには、その場に居合わせた「あなた」が心肺蘇生を行うことが最も大切なのです。
平成26年1月20日(月曜日)午後3時00分頃、朝日町のホテルにおいて男性が心肺停止に陥ったところ付近にいた兵庫さんと魚住さんが心肺蘇生法を実施した結果、男性の呼吸と脈拍が回復し、救急隊到着時には意識まで戻ったものです。
表彰されたのは、朝日町に住む兵庫俊春(ひょうご・としはる)さんと魚住たま子(うおずみ・たまこ)さん
救命の連鎖
傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行いを「救命の連鎖」といいます。
「救命の連鎖」は、[心停止の予防][心停止の早期認識と通報][一次救命処置][二次救命処置と心拍再開後の集中治療]の四つの輪で成り立っており、この四つの輪が途切れることなくすばやくつながることで救命効果が高まります(図1)。「救命の連鎖」の最初の三つの輪は、現場に居合わせた市民により行われることが期待されます。市民により心肺蘇生が行われたほうが、行われなかったときより生存率が高く、市民がAEDを使用し電気ショックを行ったほうが、救急隊の到着を待つことなく早く実施できるため、生存率や社会復帰率が高いことがわかっています。
※消防協力者表彰は火災等の災害現場において、消火・救助・防ぎょ等の消防活動又は救急業務に協力し、顕著な功労が認められた場合に消防長から感謝状を贈呈するものです。